趣味の部屋

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古沢良太さんと「デート〜恋とはどんなものかしら〜」

ドラマはワンクールに2本までという自分内ルールに基づき、今期も2本のドラマを観ています。これまでは基本的にキャストや前評判の高さで選んでいましたが、最近は脚本家で選ぶことが多くなってきました。これまで「この脚本家が書くドラマだったら観る!」と決めていたのは宮藤官九郎さんくらいでしたが、今は他に何人かいます。例えば「最高の離婚」が素晴らしかった坂元裕二さんや、「カーネーション」や「ロング・グッドバイ」などNHKでの仕事が印象的な渡辺あやさんなどです。と言っても坂元裕二さんにしても渡辺あやさんにしても、正直作品によって好き嫌いが分かれるんですよね。あくまでも個人的な感覚ですけど…だからクドカンさんくらい自分の好みの脚本家はなかなか見つかりませんでしたが、最近はもう一人「あぁ、この人の書く作品、凄く自分の好みだ…」と思える脚本家の方がいます。現在月9で「デート〜恋とはどんなものかしら〜」を手がけている古沢良太さんです。
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彼の作品に初めて触れたのは映画「キサラギ」でした。これは元々舞台用に書いた作品を映画版に再構成した作品。凄く練られた密室劇で、役者陣の好演(香川照之さんと小栗旬くんが特に印象的だった)と合わせてとても面白い作品でしたが、まだ古沢さん自体に注目するまでには至りませんでした。しかし「外事警察」(残念ながら未見)や「鈴木先生」(何話か観た)といった話題作で「あぁ、これキサラギの脚本の人の作品なのか〜」と認識したように記憶しています。

そして古沢良太さんって凄いな!という強い衝撃を受けたのは堺雅人さん主演の「リーガルハイ」。f:id:Cozy0823:20150312231616j:plain
感情移入できそうもない性格破綻者で勝つ為には手段を選ばない主人公古美門弁護士、相棒に正反対の正義感の強い真面目すぎる新米弁護士黛、その他アクの強い登場人物。そして気づく人は必ず気づくであろう過去の名作のオマージュ・パロディ。堺雅人さんの本当に素晴らしい演技。新垣結衣さんもハマり役でしたし、里見浩太朗さんや生瀬勝久さん、小池栄子さんも良かったですねぇ…そして何よりベースはコメディタッチなのに、その中に絶妙なバランスで散りばめられているシリアスなメッセージや台詞。それがかなり深いものが多く、観終わったらそれが強く印象に残る感覚があり色々考えさせられる本当に素晴らしいドラマでした。

完全に「リーガルハイ」で古沢良太さんのファンになったので、今期の月9で彼の新作ドラマが観れる!と楽しみにしていました。しかし若干の不安も…端的に言うと「タイトルがデートで月9といえはラブストーリー。それを杏ちゃんと長谷川博己さんで?古沢さんが?」という類のものです。しかしその不安はいい意味で裏切られました!今やもうハマりまくっています。冴え渡る古沢さんの脚本、杏ちゃんと長谷川博己さんの素晴らしい的確な演技、そして絶妙に時間をシャッフルして見せる演出と編集。効果的な小道具とイベントetc…本当に素晴らしい作品です!

実はドラマが全話終わってからブログにこのドラマについて取り上げるつもりでしたが、今週の第八話ラストでのまさかの展開に驚嘆したのでつい書いてしまいました。ドラマ最終話を観終わってから「デート〜恋とはどんなものかしら〜」の総括をする予定です。あと二話、どんな展開が待っているんでしょうか?楽しみです!