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「YELLOW DANCER」M①「時よ」

※この記事はレジーさんの「レジーのブログ LDB」(http://blog.livedoor.jp/regista13/)にインスパイアされたひとり対談形式の記事になってます。レジーさんほどの構成・文章力がないことについてはくれぐれもご了承ください。

※なおこの記事は星野源さんの新譜「YELLOW DANCER」のブックレットの本人による全曲解説(セルフ・ライナーノーツ)に触れる部分がありますので、まだ未購入の方やまだブックレットをきちんと読んでない方で「その星野源本人による曲解説は知りたくない‼︎」という方にとってはネタバレになりますのでご注意下さい。



司会者「1曲目の「時よ」ですが、この曲はPVも制作されており、所謂「YELLOW DANCER」のリード曲になっています」




cozy「そうですね、アルバムのオープニングを飾るのにふさわしい軽快かつキャッチーな曲だと思います。PVも曲調にマッチした楽しい感じですね。しかし星野源さんは昔からPVで踊ったり振り付けを入れるのが好きですよね」

司会者「確かに「夢の外へ」のPVにしてもそうですが、「フィルム」や「SUN」のPVにも踊りや振り付けの部分が含まれてますね。このPVは地下鉄のホームで歌い踊るという設定ですよね。少し安直かもしれませんが、私は星野さんが大好きなマイケル・ジャクソンの「BAD」のショートフィルムのダンスシーンを思い出したんですが」


cozy「なるほど‼︎もしかすると制作する時に少し意識したかもしれないですね。しかし今観ても「BAD」のPVって格好イイですね…ウェズリー・スナイプスも若いな〜。このショートフィルムって確かマーティン・スコセッシが監督したんですっけ」

司会者「そうですね。となると必然的に舞台は彼のホームタウンであるニューヨークの地下鉄の駅っていうことになるんでしょうか」

cozy「絶対そうですよ‼︎しかしこの「BAD」はとてもミュージカル要素が強いですね。「ウエストサイド・ストーリー」の踊りの振り付けをベースにしたダンスも含まれていますし…きっとスコセッシが「ウエストサイド・ストーリー」へのオマージュを捧げているんでしょうね」

司会者「……そろそろ話を「時よ」の方へ戻していいですか?」

cozy「あ、すみません。曲の話ですね。この曲は石橋英子さんが弾く温かみのあるアナログシンセの音色がとてもイイですね。あとハマ・オカモトくんの弾く太くてグルーヴィーなベースも最高ですね‼︎長岡亮介さんの間奏の時に弾くギターソロのフレーズも印象的ですし、あと何気にストリングスのアレンジが凄いと感じました」

司会者「確かに各プレイヤーの演奏の聴きどころは多い曲だと思います。あと最初に指摘されたアナログシンセの使用は確かに効果的ですね。何か昔のゲーム音のような、初期のYMOを彷彿させるような…」

cozy「そうですね。そうなると曲のタイトルの「時よ」というのもYMOを連想させますよね。高野寛さんがTwitterでアルバムジャケットについてこのようにツイートしていましたし…」


司会者「つまり「時よ」≒「TOKIO」(※注:YMOの2nd アルバム「Solid State Survivor」のオープニングナンバー「technopolis」のヴォコーダーによるフレーズ)を意識していると」

cozy「アナログシンセの使用、アルバムジャケットの類似、そして「時よ」≒「TOKIO」の3つの共通点からすると可能性は高いと思うんですけどね〜。こればっかりは星野さんの発言がない限り予想というか妄想の域を超えないのですが。まだ音楽誌によるインタビューや本人による曲解説を読んでいませんので、もしかしたらかなりの見当違いの予想だということもあり得ます」

司会者「もしそうだとかなり恥ずかしいですね。ではこの曲の歌詞についてはどうですか?星野さん本人はセルフライナーで「意味のない何かを歌おうと思いました」とコメントしていますが」

cozy「個人的には「時よ 僕ら乗せて 続いてく 意味もなく」というフレーズが印象に残りました。何か色んな出来事や出会いや別れがあったとしても人生は続いていくというか…英語で言うところの「Life Goes On」もしくは「Show must Go On」ですね。あとオープニングナンバーなのに、曲の最後で「バイバイ」と歌っているのがいい意味で驚かされました」

司会者「この「バイバイ」という歌詞
は曲中にたくさん使われていますが、色んな意味を含んでいそうですよね。また会えるといった希望を込めた「バイバイ」だったり、もう会うことがないかもしれないという想いが込められた「バイバイ」だったり…」

cozy「曲の最後では「時よ いつか降りる その時には バイバイ」ですからね。これは死別を連想させますよね、明るく歌っているのであまりそうは聴こえませんけれども。そう考えるとかなり不思議な曲ですね」

司会者「星野さんは前作のアルバム「Stranger」のオープニングナンバーも「化物」というタイトルで「地獄の底から 次の僕が這い上がるぜ」と歌った人ですからね。オープニングナンバーらしくない歌詞の曲を敢えて1曲目に持ってくるのが好きなのかもしれませんね」

cozy「いや、でも曲調だけで考えると冒頭でも述べたように軽快でキャッチーな曲なんですよ。そこらへんが深いというか面白いというか。いずれにしても一筋縄ではいかないアルバムを飾るのにふさわしい曲だと思いますね‼︎」

司会者「本当ですね。では今回の記事はこの辺で。明日は2曲目の「Week End」についてです」