趣味の部屋

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7月に観た映画 リバイバル作品編

1日に「海街diary」を観に行ってとても満足したんですが…その後もたくさんの映画を映画館と自宅で観ることが出来ました。それらについての感想を少し。まずはリバイバル作品編です。

「やさしい女」&「ピクニック」
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「やさしい女」はロベール・ブレッソン監督&ドミニク・サンダ主演。ブレッソン監督作品初体験でした。ドミニク・サンダベルトルッチ監督の名作「暗殺の森」を観ていたので知っていた(そういえば「暗殺の森」もリバイバルで今は亡き福岡のシネサロン・パヴェリアで観たなぁ…)んですが、凄い美人ですよね‼︎「やさしい女」は内容がかなり感情移入しにくく、ドミニク・サンダも全然やさしい女じゃないし(笑)、相手役の俳優も好きなタイプではありませんでしたが、いくつかの台詞や映像にゾクっとさせられる瞬間があり「これがブレッソン監督のスタイルなのかなぁ…」と思いながらスクリーンを眺めていました。この作品だけでブレッソン作品を判断したくないので、彼の代表作「スリ」や「バルタザールどこへ行く」あたりは観てみたいですね。

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次の週には「ピクニック」を観に行けました。なんと約80年前の映画を映画館のスクリーンで堪能出来る‼︎ という見逃せないチャンスだったので、朝10時からの1日1回上映(しかも1週間限定)でしたが、なんとか都合をつけて観に行きました。しかもこの「ピクニック」という作品はあの偉大な画家ピエール=オギュスト・ルノワールの息子である映画監督ジャン・ルノワール監督の幻の作品と言われているいわくつきの映画で、なんでも未完のまま第二次世界大戦が勃発しドイツ軍がフィルムを破棄→監督が亡命→シネマテーク・フランセーズの創始者がオリジナルネガを救出→監督の意志にそいつつ編集→第二次世界大戦終戦後の1946年にパリで公開されるというまるで映画のストーリーのようなドラマチックな経緯を持つ作品だそうなんです。
ストーリーはある一日のある出来事が起こるまでと、その後日談からなっており全体的にみてモノクロ作品ですが美しさに溢れている印象でした。フィルムに記録されている衣装・自然・演技・感情の機微がそれぞれに美しくて、思いっきりその世界観に浸ることが出来ました。本当にこういう作品を映画館の大きなスクリーンで観れることの幸福感は何の花に例えられましょう(くるりの「ばらの花」より)っていう感じでした。
ジャン・ルノワール監督作品も「大いなる幻影」や「ゲームの法則」といった彼の監督した名作を是非観てみたい‼︎という気持ちにさせられましたね…